ダサいゲーマーが上級者向けの髪型に手を出した結果・・・

つい3年程前の話です。
当時僕は23歳でしたが、女性と付き合った経験もなく本当にどうしようもない男でした。
高校を出てからろくに仕事も続かず、バイトとニートそ繰り返す毎日。
趣味はゲームで家にこもっていることがほとんどで、自分の見た目や他人からどう見られているかなんて気にすることもありませんでした…。
というのは少し嘘ですね。
本当は周りの目に怯えていたけど、そんな自分を認めたくなくて気にしていないフリをしていただけです。
そんなある日友達に趣味のゲーム繋がりで女の子を紹介されました。
今まで僕に近づいてくる女子なんかいなかったので、電話番号を交換してくれただけで恋に落ちてしまいました。
その日から僕はどうしたら彼女が僕に興味を持ってくれるのか、どうしたら付き合ってくれるのか、そんなことで頭がいっぱいになりました。
まず僕が変えようと思ったのは髪形です。
その頃某人気歌手がツーブロックというのにしていました。
そんな名前を知らない僕は、こんな刈り上げ頭どこがいいのかと思っていたけど、そんな歌手に悲鳴をあげる女たちを見て180度気持ちが変わりました。
こんな風にイケてる男になりたい!!
そしてすぐにその歌手の画像を保存し、美容院に行きました。
いつもは近所の床屋で、何も要望を言うことなくスポーツ狩りにしてもらうだけでした。
床屋じゃどうにもならないだろうと、人生で初めて行く美容院でした。
担当の男性美容師は馬鹿にすることなく、快く写真と全く同じ頭にしてくれました。
でも何かが違う。ワックスでセットしてくれても、スプレーで固めてくれても頭だけ見たらイケイケ男子なのに、顔から下だけがどう見てもマッチしませんでした。
さっそくゲーマー友達に披露したけど、何それ。珍しい髪型にしたんだな。という言葉しか掛けられませんでした。
自分でもわかっていました。
髪型だけオシャレにしたって、この顔でこのだらしない体型で毎日のように着ている数少ないヨレヨレのTシャツとジーパンと何年も履いている一足しか持っていないスニーカーじゃ前の自分と何も変わらないということが。
まず自分の中身から変わる事。
仕事を探してちゃんと稼ぐこと、もっと外の世界と触れ合って色々な事を吸収すること、人に受け入れてもらえるよう最低限の身だしなみには気をつかうこと。
いきなりオシャレに手を出すのではなく、最低限自分を正してからその後に髪型や服装、美容にも気をつかうようにしました。
今では会社の同僚に昔の写真を見せると大笑いされるほど、それなりの男になることができました。